小倉圓平作 満洲風俗人形/圓平人形「紙くず拾い」20世紀前半における中国東北部の風俗を象った「圓平人形」と呼ばれる土人形です。この圓平人形を創作したのは、初代・小倉圓平(1887-1949)です。圓平人形の材料には、瀋陽市北部付近の土を使用しました。それらを捏(こ)ね、型に嵌(は)めて焼いてから彩色を施します。写真は道士の服を着た老人を象った人形で、紙くずを入れるための黒い籠(かご)を２つ携えています。籠には白字で「敬惜字紙」と書かれています。なお、籠の紐部分は麻ひも、右手に持っている先端に鉤(かぎ)が付いた道具(紙屑を拾うためのものか)は、竹ひごと針金で作られています。かつて中国では、文字が書いてある紙(字紙)を粗末に扱う行為は、文章や学問を司る神を侮辱することになると考えられました。そこで、地面に落ちている字紙があれば丁寧に拾い集め、「字紙亭」と呼ばれる炉へ運び焼却しました。この風習を「敬惜字紙」といいます。● 人形本体は目立ったいたみは見当たりません。供箱は汚れいたみがあります。● 人形 高さ14cm 供箱付
● 配送方法 ゆうパック60サイズを予定してます。